馬場智大准教授ゼミ生が6大学合同刑事法ゼミに参加

リーガルエコノミクス学科

2025.09.19

 8月19日(火)、20日(水)の2日間、広島大学東千田キャンパス(広島市中区)および尾道刑務支所(広島県尾道市)を会場に、本学、広島大学、熊本大学、関西学院大学、北九州市立大学、松山大学の6大学による合同刑事法ゼミが開催されました。本学からは馬場智大准教授(専門:刑法)のゼミ生3名が参加。刑法・刑事訴訟法・刑事政策に関する幅広いテーマについて、研究報告と討議が行われました。 

 初日は広島大学未来創生センターで研究交流会が開かれ、各大学の研究報告後には活発な質疑応答が行われました。本学の馬場ゼミは「絞首刑と薬殺刑についての検討」をテーマに、日本における絞首刑が憲法36条で禁じられている「残虐な刑罰」に当たらないかどうかを、薬殺刑との比較を通じて発表しました。絞首刑については「執行方法が単純で失敗が少なく、伝統的に採用されてきた点で社会的に受け入れられている」、薬殺刑については「全身麻酔を経て執行され、精神的・身体的苦痛が少ない」と説明。比較の結果、「いずれの方法にもデメリットがあり、残虐性が全くないとは言えないこと、さらに時代や地域に応じて最適な方法を模索し続ける必要がある」との見解を示しました。

 2日目は尾道刑務支所を訪問。施設内の建物や設備、実際の刑務作業の様子を見学し、刑事司法について一層考えを深めるきっかけとなりました。

 ゼミ生の西村綾音さん(リーガルエコノミクス学科3年)は「他大学のさまざまな発表を聞くことができ、自分たちもどのように発表すれば聞き手に納得してもらえるかを考えながら準備できたのは大きな学びでした。刑務所見学では、実際の刑務作業を間近で見ることができ、とても貴重で有意義な時間になりました」と感想を述べました。

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