商学部「総合科目特講Ⅱ(マンガコンテンツビジネス概論)」を開講しました

2025.10.01

 9月22日(月)、商学部「総合科目特講Ⅱ(マンガコンテンツビジネス概論)」が4号館427教室で開講しました。本講義は、エンターテインメント分野で活躍するマンガ出版社・株式会社コアミックスとの包括的連携協定にもとづき実施されるもので、同社常務取締役であり株式会社熊本コアミックス代表取締役社長を務める持田修一氏が担当しました。講義をとおして、マンガを起点にアニメ、ゲーム、実写ドラマや映画などへ広がるコンテンツビジネスについて理解を深めることを目的としています。

 今回は「日本のマンガ、アニメ、ゲームなどのコンテンツビジネスの市場規模について」をテーマに講義が行われ、熊本県阿蘇郡高森町に設立した「アーティストビレッジ阿蘇096区」での海外マンガクリエイター育成や、熊本県立高森高等学校マンガ学科の支援といったコアミックスの取り組みを紹介。国際的なマンガコンテストには世界各国から数多くの応募が集まり、高森高校には全国から入学希望者が殺到していることを例に、マンガ家育成事業の需要の高さを示しました。

 続いて、マンガ分野の動向として紙媒体から電子書籍への移行に触れ、「従来は雑誌編集部に発掘され、アシスタントを経て漫画家としてデビューする流れが主流だった。しかし電子媒体の普及で育成の場は減少しており、今後は作者の思いを理解し、読者の需要に沿った作品づくりを支える編集者の役割がより重要になる」と強調しました。

 さらに、ネット配信サービスの普及により、国内外で日本のマンガやアニメの需要が拡大している現状を紹介。世界のコンテンツ市場は、鉄鋼産業に次ぐ規模を誇り、日本由来コンテンツの海外売上も鉄鋼産業や半導体産業の輸出額に匹敵する規模に成長していることから、コンテンツ産業の成長性と社会的意義の大きさが強調されました。

 本講義は全15回にわたり、作家性を持つクリエイターの育成や、世界に通用するIP(知的財産)の創出に必要な知識を実践的に学んでいきます。

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