第一部社会福祉学科の1年生が上天草市姫戸町でフィールドワークを実施しました

学び

2025.11.07

  11月2日(日)、第一部社会福祉学科の初年次教育科目「社会福祉入門」で社会福祉学科の西﨑緑教授(専門:社会福祉原論)が担当するクラスの学生23名が、上天草市姫戸町でフィールドワークを実施しました。これは、姫戸統括支所藤崎所長のご協力により、町内に暮らす住民の方々との交流をとおして、地域が抱える課題や福祉の在り方について理解を深めることを目的に行われました。

 午前中は、上天草市内で長年ボランティア活動を続ける山下美佐子さんを講師に迎え、「昭和47年上天草大水害」についての講話を聴講。山下さんは、「当時は現在のようなスマートフォンもなく、遠方の親戚に無事を知らせるのに数日を要しました。また、泥で顔が汚れたままの遺体が火葬場へ運ばれていく光景は、いまでも脳裏に焼きついています」と当時の状況を語り、学生たちはメモを取りながら真剣な面持ちで耳を傾けていました。

 昼食後、学生たちは、姫戸町永目地区に住む70歳以上の高齢者宅を地区の方々とともに訪問しました。多くの高齢者の方々が学生たちを温かく迎え入れ、「近所のスーパーが閉店して以降、買い物が不便になり、いわゆる“買い物難民”に近い状況です」など、地域の実情を語ってくれました。訪問の際には、学生たちは予め用意した手書きのメッセージカードや石鹸などの品を贈り、高齢者の方々から感謝の言葉をいただきました。

泉静空さんは、「高齢者の方々とお話しする機会はこれまでほとんどなかった。今回、永目地区が抱える現状を直接伺うことができ、非常に貴重な経験になりました。突然の訪問にもかかわらず、温かく迎えてくださり嬉しかったです」と笑顔で感想を述べました。

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