(一社)大学コンソーシアム熊本主催「第5回 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」に本学学生が出場しました
2025.11.20
11月15日(土)、一般社団法人大学コンソーシアム熊本(以下「コンソ熊本」)地域創造部会主催の「第5回 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」が、熊本大学黒髪北キャンパス(熊本市中央区)で行われました。コンソ熊本加盟14校に所属する学生個人・グループが、熊本県・熊本市から事前に提示された課題に対して政策アイデアを提案するもので、一次審査を通過した4校1個人の10チームが出場。本学からは4グループが参加し、①共感性(住民ニーズ)、②実現・持続可能性、③独創性、④プレゼンテーション力(構成力/表現力)の4項目で審査を受けました。
熊本県提示の課題「熊本県内への移住定住に関する取組みについて」に挑んだ経済学部米田耕士准教授3年ゼミ生のチーム「komeko」は、空き家バンク制度の認知度・利用率の低さに着目。増加する空き家を有効活用するため、既存の補助金制度に「改修済み物件」プランを追加し、移住希望者が“すぐ住める・きれい・安い”物件を選べる仕組みを提案しました。売り手側の事前改修によりマッチング率向上と移住者の負担軽減を図るアイデアが示されました。
同じく熊本県が提示した課題に取り組んだ商学部伊津野範博教授の3年ゼミ生のチーム「笑美’s(えびす)」は、「高齢者の移住促進による地域活性化」をテーマに、地域資源をいかした「オレンチkumamoto」構想を提案。ヒアリング調査で得た高齢者の労働意欲や生活ニーズを踏まえ、空き家を活用した民泊による就労機会の創出や、コミュニティ参加を促す仕組みにより、高齢者が主体となるコンパクトシティの形成を構想。移住者・地域・家族の三者が利益を得る仕組みや、地域産品の贈呈など生活の質向上につながる特典も示しました。
「自由設定」課題で米田ゼミの「押忍!~米田道~」が、熊本市の交通渋滞緩和を目的に主幹道路への道路交通税導入を提案。流通を担うトラックを対象外とし、乗用車の利用抑制と交通需要の分散を図る案を示しました。
同じく「自由設定」課題に取り組んだ経済学部の「坂上智哉ゼミ」は、「災害に強い熊本」をテーマに、熊本地震から10年の節目となる「熊本地震復興10周年イベント」の開催を提案。復興の歩みを伝え、定住促進と持続可能な熊本の実現をめざす内容を発表しました。
審査の結果、伊津野ゼミの「笑美’s」が審査員特別賞を受賞。「5月から関心のある新聞記事を持ち寄り、議論を重ねてテーマを絞り込んできました。受賞できて努力が報われた気持ちです。今後も研究を深めていきたい」と喜びを語りました。
