商学部「地域とスポーツビジネス」でプロサッカーチームロアッソ熊本関係者がゲスト講義

学び

2025.12.08

 11月20日(木)、商学部の「地域とスポーツビジネス」(担当:池上恭子教授、角田幸太郎非常勤講師)に、プロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本より、営業部の山内慧氏とマーケティング部の古賀亮部長が登壇し、73名の学生が受講しました。本講義では、プロスポーツチームの運営を学びながら、地方クラブが抱える課題の解決策を考え、クラブの発展と地域の活性化につなげることをめざしています。
 山内氏は「クラブ理念である『県民に元気を』、『子どもたちに夢を』、『熊本に活力を』をもとに、地域に根ざしたクラブとして、地域に生活する人々とともに発展し、子どもたちには夢と希望を、地域に誇りと感動を与えることを目標に活動している」と述べ、クラブの概要などを説明。また、ロアッソ熊本が取り組む社会連携活動(シャレン)をテーマとした今回の課題について、「社会課題と聞くと難しい印象を受けるが、まずは自分の身の回りや地域で、『こうなったらもっと良くなる』『困っている人が喜ぶ』と感じる身近な気づきから始めてほしい」と学生たちに呼びかけました。
 続いて古賀氏は、ロアッソ熊本のホームタウン活動について、地域の人々と心を通わせ共に取り組むことで、愛されるクラブをめざす活動だと説明。活動には地域イベントだけでなく、試合の勝ち負けを共に喜び、感動を共有することも含まれ、クラブとして勝利への想いも重要だと述べました。さらに、ロアッソ熊本がめざす姿について「熊本といえばロアッソと言われる存在をめざしたい」と語りました。このホームタウン活動では多様な企業・団体・自治体と協働することで新たな価値が生まれると強調。こうした取り組みは地域課題の解決に加え、クラブの認知向上や新規ファン獲得にもつながり、地域とクラブの双方が成長できる活動であるとし、クラブの価値をいかして社会課題に向き合うことの重要性を伝えました。
 今後、学生たちはロアッソ熊本から出された課題「自分自身が気になる、取り組んでみたいと思えるような社会課題や共通のテーマについて考えてみよう!」について、グループごとに検討を重ね、来年1月の発表に向けて準備を進めていきます。
 ※「シャレン」…ホームタウン活動の中の一つの事業。Jリーグやクラブが企業・自治体・学校・団体などと連携し、教育、まちづくり、健康、ダイバーシティなどの社会課題に取り組む活動です。3者以上が協働することで、新しい価値や学びを生み出し、地域社会の未来づくりにつなげることを目的としています。こうした取り組みは、SDGsの推進にも寄与しています。
 ※「ホームタウン活動」…Jクラブが本拠地とする地域(ホームタウン)と密接に連携し、サッカーの普及や地域振興、社会貢献活動を行うこと

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