韓国の順天郷大学校と学術交流会を行いました

イベント

2025.12.08

 11月25日(火)、26日(水)の2日間、本学(KGU)社会福祉学部との学部間交流協定校である韓国の順天郷大学校(SCH)研修団計33名(学生29名、教授2名、助教1名、通訳及びコーディネーター1名)が来学し、教育交流を行いました。今回の来学は、9月に「海外フィールドワーク」の授業にて本学から社会福祉学部の学生や教員計6名が韓国牙山市にある順天郷大学校訪問と対になって行われたもの。 

 26日は、本学図書館地下AVホールにて、両大学の学生による研究発表会を日本語と韓国語で開催しました。開会にあたり、子ども家庭福祉学科長の出川聖尚子教授が「順天郷大学と本学社会福祉学部の学術交流会は今回で23回目を迎えます。本交流会が実りあるものとなることを期待します」と挨拶。

 ライフ・ウェルネス学科藤塚千秋教授のゼミ生、田上 祐羽さん(3年)は、「なぜソン・フンミンは得点王になれたのか」と題して、過去10年のプレミアリーグ得点王(モハメド・サラー、ハリー・ケインなど)と比較し、それぞれの幼少期の指導・環境を検証。公園での自主練習や基礎技術の徹底が共通点であり、「個の技術×チーム練習」が得点王に結びつくと報告しました。

 順天郷大学校のイ・ギョンウン(3年)さんチームは、日韓の高齢者のデジタル格差について発表。スマートフォン操作の困難、詐欺への不安、情報アクセスの偏りといった課題を整理し、対面・オンラインの学習支援、見やすい表示設定、相談窓口の充実を提案しました。家族・地域・行政の連携により、「使える人を増やす」と「被害を防ぐ」を両立し、安全にデジタルの利便性を届ける重要性を示しました。

 発表後は、本学の藤本延啓教授(KGU)および順天郷大学校のユ・ヨンイ教授(SCH)から講評が行われました。学生たちは講評を通じて新たな視点を得るとともに、今後の学習への意欲を一段と高める機会となりました。

 司会を務めた成瀨朱莉さん(子ども家庭福祉学科4年)は、「保育を専攻しているため、子どもの早期教育に関する発表は、日本ではあまり見ない視点で勉強になった。卒業後は障害者支援施設に就職するので、日韓の支援の違いを意識し、今回学んだことをいかしていきたい」と感想を述べました。

 研究発表テーマ一覧

  • 韓国の孤立・隠遁青年の支援政策の発展方向の探索:日本の政策と比較を中心に(SCH)
  • なぜソン・フンミンは得点王になれたのか:過去10年の得点王が受けてきた教育との共通点(KGU)
  • 老年層のデジタル疎外問題の現況及び認識向上(SCH)
  • 学業と部活動の両立:日韓比較(KGU)
  • 日本の特別支援学校での職業教育(SCH)
  • 日本の食育について(KGU)
  • 成人境界知能者の困難と福祉サービスに関する研究(SCH)
  • 日本と韓国の家事に対する積極性の違い:大学生の背景から(KGU)
  • 自立準備青年の自立実態と支援体制の改善策(SCH)
  • 日本のスタジアム!!これがすごい!!:日本の進んでいるスタジアムの紹介(KGU)
  • 子どもの教育に対する予備父母としての日本と韓国の大学生の視点比較(早期教育を中心に)(SCH)

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