熊本県立熊本農業高校生が本学でインターンシップ

大学

2025.12.22

 12月10日(水)から12月12日(金)までの3日間、商学部の協力のもと、熊本県立熊本農業高等学校(以下、「熊農高」)農業経済科2年生8名がインターンシップを行いました。本取り組みは、本学と包括的連携協定を結ぶ熊本県産業教育振興会および(一社)熊本県情報サービス産業協会(以下、「情産協」)との三者が連携・協力して実施する共同教育プログラムの一環として行われたもので、熊農高からの要望を受け、生徒の日ごろの学習の深化と進路意識の醸成を目的に企画されました。

 初日は、オリエンテーションとキャンパス見学の後、ホスピタリティ・マネジメント学科の波積ゼミと商学科の吉川ゼミに参加。生徒たちは、最終日に販売する「クリームどら焼き(抹茶・チョコ・プレーン)」と「米粉で作ったチュロス」についてプレゼンテーションを行い、「米粉と小麦粉の違いは、タンパク質の一種であるグルテンを含まない点にあり、消化に良く、アレルゲンを避けることができる。米粉をより身近なものとして普及させたい」と、商品に込めた思いと開発の背景を発表しました。その後、キャッチコピーやレイアウトについて検討を重ね、販売に向けてポスターやポップの制作を行いました。

 2日目は、学生会館内のローソンを訪れ、売り場の構成や客層、混雑する時間帯、ポスター掲示位置などを確認しながら、販売に向けた準備を進めました。その後、商学科小谷学教授の授業で、スプレッドシートを活用した資金管理を学習。昼食時には、熊農高の卒業生である商学部学生と交流が行われました。さらに、ホスピタリティ・マネジメント学科徳永彩子教授によるマナー講座では販売に必要な接遇スキルを学び、図書館では図書貸出業務の就業体験を行いました。

 最終日は「クリームどら焼き」「米粉チュロス」の販売に取り組み、販売開始直後から来場者が相次ぎました。大学生や教職員、付属高校生へ声をかけながら販売した結果、当初15時までを予定していた販売は12時前にはすべて完売。販売終了後は、売上の集計と撤収作業を行い、3日間の活動を振り返りました。生徒からは「3日間、幅広い分野の学びがあった。積極的に取り組んだことで、事前に立てた目標を達成できた」との声が聞かれ、インターンシップをとおして得た知識と気づきが共有されました。

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