デフリンピック東京2025金メダル獲得の冨永幸佑選手が熊本県知事・熊本市長を表敬訪問 学内では祝賀会を開催
2025.12.24
「第25回夏季デフリンピック競技大会・東京2025」において、陸上競技男子4×100メートルリレーで金メダルを獲得した冨永幸佑選手が、12月18日(木)に熊本県庁で木村敬知事を、翌19日(金)には熊本市役所で大西一史市長を表敬訪問し、熊本学園大学陸上競技部監督の髙橋恭平氏が同行しました。
熊本県庁での表敬訪問では、冨永幸佑選手が大会を振り返り、支えてきてくれた指導者への感謝と競技を通じた成長を述べました。これに対し、木村知事は100メートル準決勝を現地で観戦した際の印象を紹介し、「スタート前の集中力、走り出した瞬間の迫力はいまも鮮明に覚えています。世界の舞台で日本を代表して戦う姿は、熊本県民にとって誇らしく、胸が熱くなりました」。さらに、「順位やメダルだけでなく、ここに至るまでの努力や、支えてきてくれた家族・指導者の思い、そして聞こえる・聞こえないを超えてスポーツの力を世界に示してくれたことに、県民を代表して感謝します」と述べました。
翌日の熊本市役所での表敬訪問では、髙橋恭平監督が「アスリートとしての成果はもちろん、今大会での活躍は共生社会の実現に向けた動きを大きく加速させたと感じています。4年後にはギリシャ・アテネ大会が控えています。引き続き熊本市からのご支援をお願いしたい」と挨拶。
冨永幸佑選手は大会を振り返り、リレーで金メダルを獲得した喜びを語る一方、「100メートルでは決勝に進めず、悔しさも残りました。この経験を糧に、4年後のアテネ大会までさらに経験を積み、次こそは決勝に進めるよう頑張りたい」と、今後への決意を述べました。
大西市長は、「熊本市民を代表して心からお祝い申し上げます。世界トップレベルでのメダル獲得は、日本人としても誇らしいことです」と祝意を表しました。また、「100周年、かつ日本初開催という歴史的な大会での活躍は、多くの人に希望を与え、デフリンピックへの関心を高めました。メダリストとして、デフリンピックの素晴らしさや共生社会への理解が広がるよう力を貸してほしい。熊本市も皆さんとともに、より良い社会づくりに全力を尽くしたい」と述べ、スポーツを通じた理解の広がりに期待を寄せました。
12月24日(水)には、本館4階グリルで金メダル獲得記念祝賀会が開催されました。これまで冨永選手と練習に励んできた陸上競技部員をはじめ、日ごろから支援をいただいた関係者など約50人が出席し、和やかな雰囲気のなかで快挙を祝い、健闘を称えました。
