第33期「DOがくもん」第2回講演会でプロレスラー蝶野正洋氏が登壇
2026.02.09
2026年1月31日(土)、熊本学園大学14号館1階高橋守雄記念ホールにて、本学と熊本日日新聞社が共催する公開講座 第33期「DOがくもん」第2回講演会が開催され、プロレスラーの蝶野正洋氏が講師を務めました。開場前から多くの聴講者が列をなし、蝶野氏への期待の高さがうかがえました。当日は、学生や一般市民ら約430名 が聴講しました。
蝶野氏は、父の仕事の都合で幼少期をアメリカで過ごし、日本に帰国した際には英語も日本語も十分に話せない「帰国子女」として苦労した経験を紹介。コミュニケーションに悩みながらも、スポーツを通じて次第に活発になっていった当時を振り返りました。
また、小学生時代に仲間を率いていた際、サイクリング中に転倒した友人を気にかけず先へ進んでしまい、翌日「村八分」のような状況になった出来事を回想。「気配りができないリーダーは、信頼を失う」という大きな教訓を得たとし、「リーダーは人より半歩前を歩く存在だが、本当に大切なのは、背中で周りを見ること」と述べました。
中学時代には、ブラジルのサッカー選手、ペレ※に憧れてサッカー部を立ち上げ主将を務めた経験や、高校時代には周囲から“リーダー役”を任されるようになったエピソードも披露しました。壇上に立ち周囲を鼓舞する先輩の姿から、「人の士気を高めること」の重要性を学び、その経験が後のプロレス人生にも通じていると振り返りました。
プロレス界での活動については、「当時は人の話を聞かなかったりする選手も多かった」とユーモアを交えながら当時のエピソードを紹介する一方、自身は常に周囲に気を配りながらリングに立ち、マイクパフォーマンスでは「相手を打ち負かすための言葉ではなく、会場に来てくれた“仲間”に向けて語りかける気持ちで臨んでいた」と、観客との信頼関係を何より大切にしてきた姿勢を明かしました。
さらに、東日本大震災以降に本格化させた社会貢献活動にも触れ、防災啓発活動を通じて、「自助・共助・公助」のなかでも、まずは自分の身は自分で守る“自助”を強化することが、真の助け合いにつながると強調しました。
講演の終盤には、「リーダーシップとは、自分のやりたいことを一度脇に置き、任された役割に責任を持つこと」と述べ、選ばれた立場にある人間こそ、気配りと覚悟が求められると語りました。
講演の最後には、来場者からの質問に答える場面や、直筆サインなどが当たるジャンケン大会も行われ、講演会は盛況のうちに閉会しました。
※ペレ・・・ブラジルのサッカー選手。ブラジル代表のエースとして3度のFIFAワールドカップ優勝に導いた伝説の選手。
