リーガルエコノミクス学科の熊谷ゼミと本学近隣のコーヒー店が協働

イベント

2026.10.15

 熊本学園大学経済学部リーガルエコノミクス学科の熊谷啓希准教授(専門:法と経済学)のゼミでは、本学近隣のコーヒー店および本学学生課と連携し、店舗敷地内における無断駐車問題の解決に向けた協働プロジェクトを推進しています。

 今年5月、大江地区の商業施設や利用客の妨げとなっていた無断駐車の問題に対し、同店と本学の学生課が地域の課題として共通の意識を持ち、連携に向けた協議を開始。学生課が経済学の視点から人々の意思決定や行動選択を研究する熊谷ゼミへ協力を打診しました。同店舗からの提案に熊谷准教授の専門性を掛け合わせ、単なる注意喚起や罰則強化に頼るのではなく、行動経済学や法と経済学の理論を用いて、自発的な行動変容を促す「社会実験」として産学が連携し検討が進められてきました。

 プロジェクトに取り組む熊谷ゼミの3年生は、第一弾の対策として「警告張り紙」を提案。黄色を基調とした視認性の高いデザインに、経済学の視点から他者への影響を意識させる文章や具体的な該当行為の明記、さらには感謝と協力を伝える工夫を取り入れたもので、7月から店舗に導入され、利用客の心理に働きかける施策として活用されています。

 続く第二弾として、9月24日(木)・25日(金)の2日間にわたり、店舗スタッフとゼミ生が合同で周辺の清掃活動や啓発チラシを配布しました。チラシは熊谷准教授の案にゼミ生のアイディアを加えて作成されたもので、当日は店舗側からコーヒーの試飲提供と並行して活動を展開。「一方的な注意喚起ではなく、美味しいコーヒーを味わうひとときを通じて、地域の方々と一緒に街の課題へ目を向けるきっかけを作りたい」という双方の思いのもと、対話を通じた呼びかけを行いました。店舗が得意とする空間づくりと学生ならではの情熱が合わさったアプローチに対し、足を止めた地域住民が学生の説明に熱心に耳を傾けたりコーヒーを楽しんだりする姿が見られ、来店客や周辺の店舗の社員からも地域課題に向き合う姿勢に温かいエールや関心が寄せられました。

 参加したゼミ生たちは「学外での活動は初めてで最初は緊張したが、声を掛けるうちにスムーズにコミュニケーションが取れるようになった。活動を通じて第一弾で作成した張り紙の改善点も見え、実践のなかで学びがより深まった。普段の生活で地域課題の視点を養う貴重な機会になった」と感想を述べました。

 今後は熊谷准教授と同店舗スタッフによる勉強会の実施も検討されており、大学と地域事業者が双方で学び合いながら課題解決をめざす持続的な取り組みとして、さらなる広がりが期待されています。

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