第25期水俣学講義で「若かった患者の会」のメンバーが登壇しました
2026.10.20
社会福祉学部の開講科目のひとつとして、第25期「水俣学講義」が行われています。全15回のオムニバス形式で、学内教員に加えて水俣病患者、学外の研究者、ジャーナリスト、医師、法律家などを講師に迎え、水俣病を単に知識として学ぶだけではなく、歴史や法律、差別などさまざまな視点から水俣病を捉え、学びを深めるもの。水俣学研究センターホームページから、インターネットライブ中継をとおして一般の方にも公開されています。
10月15日(木)、11号館1173教室で行われた4回目の講義では、「若かった患者の会の歩み」「石川さゆりコンサート等実行委員会の歩み」をテーマに「若かった患者の会」会長の滝下昌文氏、副会長坂本しのぶ氏が登壇。同会事務局の徳冨一敏氏が司会を務め、約100名が受講しました。
1970年代半ば、当時20代の胎児性水俣患者「若い患者の会」のメンバーが活動を開始しました。環境庁長官であった故石原慎太郎氏の失言に対して抗議のために面会を求め、その後故石原氏と協力し、自主公演として石川さゆりコンサートを1978年に水俣市文化会館で開催しました。その後2015年に「若かった患者の会」と名前を変え、2017年に2回目のコンサートを実施。2026年11月には3回目となる石川さゆりコンサートが行われます。滝下会長は「1回目は自分たちで歩いてビラを配っていたが、2回目以降は車いすのメンバーも増え、電話などを活用した宣伝活動を行った。3回目の今回が最後だろう」と語り、コンサートの影響については「コンサート以降は無農薬のみかん農家から声を掛けられ仕事の幅が増えた」と述べました。坂本副会長は若かった患者の会の活動や石川さゆり氏との思い出を振り返り、司会から「仕事とはなんだと思いますか」との質問に「仕事とはお金をもらってちゃんとすること。生活の糧」と答えました。
