馬場智大准教授ゼミ生が6大学刑事法合同ゼミに参加
2026.10.20
9月8日(火)、9日(水)の2日間、松山大学 樋又キャンパス(松山市道後樋又)を会場に、本学、広島大学、熊本大学、関西学院大学、北九州市立大学、松山大学の6大学による刑事法合同ゼミが開催されました。本学からはリーガルエコノミクス学科馬場智大准教授(専門:刑法)の3年生ゼミ生7名が参加。刑法・刑事訴訟法・刑事政策に関する幅広いテーマについて、研究報告と討議を行いました。
初日の研究交流会では、刑事法に関する報告が行われ、馬場ゼミは「胎児傷害について―水俣病事件を素材に―」をテーマに報告。これは被害者が胎児の時点で外部から加害行為を受け、その後に出生した場合に(さらには、出生後に死亡した場合に)、刑法上の「人」に対する犯罪(業務上過失致死傷罪など)の成立を認めることができるかという問題を扱うものです。熊本の水俣病事件を扱った最高裁判例(汚染された魚介類を摂食した母親から出生した子が、後に12歳で死亡した事案について、子に対する業務上過失致死罪の成立を肯定)を素材として、学説上のさまざまな議論を紹介・検討し、子に対する致死傷罪の成立を現行法上認めることの理論的な問題点を明らかにしたうえで、胎児性致死傷の処罰に関しては立法的解決を行うことが望ましいとの見解を示しました。
2日目は松山少年鑑別所(松山法務少年支援センター・松山市吉野町)を訪問。職員による説明を伴う建物、設備の見学を行い刑事司法に関して考えを深めました。
ゼミ生の山田葵衣さんは「他大学による独自取材や問いを用いた発表、資料作成の工夫など、私たちの理論追求とは異なる視点を学ぶことができ、大変刺激的でした。さらに、同世代の仲間と貴重な縁を得られたほか、松山少年鑑別所の視察では心理検査や少年の生活の様子など更生へ向けた現場の実践的な分析を直接学ぶことができました。今後のゼミ活動にいかしていきたいです」と感想を述べました。
