2021年度 第2回海外事情研究所研究会

満洲・上海・東京 一蕭紅の揺れる自画像

熊本学園大学付属海外事情研究所が主催する2021(令和3)年度 第2回研究会「満洲・上海・東京 一蕭紅の揺れる自画像」を2月18日(金)に対面とオンライン(Web会議システム「Zoom」にてライブ配信)で開催します。

今も多くの人に読み継がれている蕭紅(1911〜42)の小説には不幸な人々を淡々と書き上げるものが多い。同時期の女性作家たちが知識人女性の苦悩を繰り返し描いたのに対して、蕭紅はインテリ女性の姿を正面から捉えることはなかった。ハルビンの女学校で脱落する貧しい少女を描いた「手」(1936)、自身の故郷を追憶する『呼蘭河伝』(1940)などでも、作者を思わせる語り手「私」は目の前の悲劇を語ることに終始し、何か行動に出ることはない。蕭紅自身は教育を受けるため、あるいは旧式結婚を逃れるために家からの出奔を繰り返していたのにもかかわらず、女性の叛逆がテーマとして選ばれなかったのはなぜだろうか。彼女の散文作品を中心に考えてみたい。

  • 日 時:2022年2月18日(金)14:30~16:30
  • 講 師:濱田 麻矢 氏(神戸大学大学院人文学研究科 教授)
  • 会 場:熊本学園大学 新1号館みらい 131教室 ※Zoom同時配信
  • 参加費:無料
  • 申し込み:ご氏名、ご所属、連絡先、メールアドレス、参加方式(対面式もしくはZoom)を明記のうえkaigai@kumagaku.ac.jpまでメールにてお申し込みください。
    ※お申し込み受付後に「申し込み受付完了のお知らせ」メールをお送りいたします。
  • 締 切:2022年2月15日(火)※要事前申し込み
  • お問合せ先:熊本学園大学付属海外事情研究所(担当:学術文化課)096-364-8731(直通)
  • チラシをダウンロード

※Zoomでの参加者には、参加用URLを2月16日(水)17時までにメールにてご連絡いたします。
※対面参加は、学内者のみとさせていただきます。
※状況により、直前にオンライン開催になる可能性がございます。
※検温の結果によって、入場をお断りする可能性があります。

期間:2022/02/18 14:30〜2022/02/18 16:30

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