体育系サークルに所属する学生を対象としたコンプライアンス研修を実施

大学

2026.02.26

 2月18日(水)、「新1号館 みらい」121教室において、体育系サークルに所属する学生を対象とした「コンプライアンス研修」を開催しました。本研修は、体育系サークルの主将・主務・会計等の幹部学生を対象に、体育会部活動におけるコンプライアンス意識の向上を目的に実施。一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)より、平龍大氏(UNIVAS法務副部長・弁護士)を講師に迎え、22サークル・63名が参加しました。

 はじめに平氏は、スポーツは日ごろから多くの方々に支えられ「注目・支援」を受ける一方で、「誰も見ていなくても、いつでも正しい行動をする」というインテグリティ(誠実性)が求められると述べました。ひとたび不祥事が起これば「報道・批判」の対象となり、個人だけでなくチームや大学全体の信頼にも影響が及ぶとし、高い倫理観を持って行動する必要性を呼びかけました。講義内ではグループディスカッションも行われ、「不適切な言動が自分やチームにどのような影響をもたらすか」について、学生からは「信頼が下がる」「チームのパフォーマンスが落ちる」といった意見が挙がりました。

 続いて、サークルにおいて起こりやすいハラスメントについて解説。パワーハラスメントでは、上級生や幹部という立場を背景に、必要な指導の範囲を超えて人格を否定する発言や、グループチャットで特定の部員を名指しして叱責する行為などを例に挙げ、「指導」と「行き過ぎた言動」の違いを説明しました。セクシュアルハラスメントについては、直接相手に向けた発言でなくても、性的な内容の会話を繰り返すことで周囲に不快感を与える可能性があることや、特に合宿や遠征先など、普段とは異なる環境でトラブルが起こりやすいと指摘しました。

 最後に、ハラスメントの背景には「コミュニケーション不足」があるとし、日ごろからの信頼関係づくりが予防につながると解説。幹部学生が相談を受けた際には、まずは丁寧に話を聞き、本人が望む対応(相談にとどめるのか、組織として対応を求めるのか)を確認したうえで、必要に応じて監督や大学の相談窓口へつなぐなど、ひとりで抱え込まない初動対応の重要性を示しました。あわせて、「被害を感じた場合は距離を置くことや、録音などで記録を残すことも、自身を守るうえで重要である」と述べました。

 陸上競技部主将の蒲池海瑠さん(経済学科2年)は、「仲間や後輩とは良好な関係を築けており、現時点でハラスメントはないと感じている。ただ、自身も1年生のときに部活動に参加できない時期があった。練習への参加を強く求め過ぎれば問題になりかねない一方で、何も言わなければチームは強くなれない。今後、後輩を引っ張っていく立場として、そのバランスの取り方の難しさを感じた」と感想を述べました。

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