教員
クマガクフォーカス KUMAGAKU
FOCUS
現場でいきる研究を
社会福祉学部
髙橋 恭平准教授
Takahashi Kyohei
鹿児島県出身。2022年に本学社会福祉学部に着任。
専門分野は神経生理学、バイオメカニクス。
担当科目は解剖学、スポーツ指導法実習(陸上競技)など。
自身の身体と向き合う
スポーツシーンにおいて、多くのアスリートはビデオ撮影した映像により自身の動きを繰り返し確認します。これは自身の理想とする動き(主観)と実際の動き(客観)をすり合わせていく作業です。一流のアスリートでさえこの作業は日常的で、自身の身体について客観的に知ることはパフォーマンスを高めるために大変重要なことです。この「客観的に知る」という手法について、私は主に神経生理学的または力学的アプローチにより、効果的にアスリートをサポートする方法を研究しています。
自律神経機能の変化を追う
自律神経は交感神経と副交感神経から成ります。例えば、人前でスピーチをする際に緊張して心臓がドキドキしますが、運動していないにもかかわらず心拍数が高くなるのは、緊張というストレスにより交感神経が優位になっているためです。一方、リラックスしている時は副交感神経が優位になっており、私たち人間は日常生活のなかでさまざまな場面に合わせてこの均衡を微妙に変化させながら生きています。最近私たちの研究で、競技スポーツにおける勝敗によって、またはトレーニング内容によって、自律神経機能が変化することが明らかになりました。今後これらをさらに究明することにより、より効果的なアスリートのサポート方法を確立させていきたいと考えています。
主観のみにとらわれない指導者に
本学の学生たちは卒業後、教員として、またはトレーナーとして、会社の先輩として…さまざまな立場で対象者へ指導する場面が出てくると思います。その際、自身の主観のみによることなく客観的な事実の把握に努めることが重要です。正しい情報を掴む力も含め、客観的に物事をとらえる力を養ってください。
(2023年11月取材)
小夏 亜優斗さん
ライフ・ウェルネス学科4年
熊本西高等学校出身
髙橋先生の講義はココがおもしろい!
ゼミではスポーツの競技力向上に焦点を当て、競技前後の自律神経やジャンプ能力など、さまざまな測定と分析を行っています。私自身、中学生のころから陸上競技の400メートルハードルに取り組んでおり、卒論では同競技のハードリングタイム(ハードルを跳んでいる時間)について研究しています。先生は親しみやすい方で、研究に関することだけでなく、サークル活動や私の将来の夢など個人的な相談にも親身に応じてくださる信頼できる方です。
私の学問を支える名脇役
学生です!
主役ともいえる学生ですが、特にゼミ生とは卒業研究などで一緒に過ごす時間が長いのでエネルギーをもらえています。写真は髙橋ゼミでバーベキューをした時のものです。
先生のもう一面
JAPAN
陸上競技において日本を代表するスプリンターやオリンピックでメダルを取るような海外の一流スプリンターの走パフォーマンス分析に10年以上携わっています。写真は今夏行われたブダペスト世界陸上でのものです。
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