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車いすユーザー目線の動画配信が話題のユーチューバー

YouTubeチャンネル「車いすいすいかんちゃんねる」運営

商学科4年
大津高等学校出身

中島 幹太さん

Nakajima Kanta

情熱CHALLENGER

培ってきた『伝える力』をいかして動画を配信

 「あなたの隣に車いす」をコンセプトに、車いすユーザーの目線からバリアフリーについて情報発信を行っている学生がいる。ユーチューバーの中島幹太さんだ。先天性骨形成不全症という病気の影響で、幼い頃から車いすで生活する中島さん。経営学に関心があり、先輩の車いすユーザーも多く通っていた本学の商学科に入学した。
 クマガクの魅力を学生の視点で発信する学生広報スタッフに所属したのは、その直後のこと。「中高6年間放送部に所属し、培った『伝える力』をいかせると思ったんです」。早速、学部学科やサークル紹介などに加え、自身も車いすユーザーであることをいかして撮影・編集した学内バリアフリー施設紹介など、独自の動画企画を立案・制作。SNS運用の拡大などに精力的に関わり、企業とのコラボ動画などを成功させた。学生広報スタッフ活動のかたわら話題を集めているのが個人的に運営するYouTubeチャンネルだ。

車いす生活のリアルを楽しく紹介

 学生広報スタッフの仲間たちとタッグを組んで、個人のYouTubeチャンネル「車いすいすいかんちゃんねる(以下、かんちゃんねる)」を運営する中島さん。2020年1月、「車いすって武器じゃん」と先輩からもらった言葉に背中を押され、本格的に動画配信を始める決意をしたという。「車いすを身近に感じて知ってもらうきっかけに、そして当事者やそのご家族が僕のさまざまな挑戦を見て、少しでも物事を前向きに考えるきっかけになればとの想いで活動しています」

バリアフリー社会実現のために、情報発信を継続

 そんな中島さんが常日頃大切にしているのが、自分の意見が車いすユーザー全員の意見として受け取られないよう、一つひとつの言葉を慎重に選び語ることだ。「番組を作るなかで実感しているのは、『想いを持って発信すると、誰かの心を動かせる』ということです。動画を届ける相手をイメージすることを大事に、そして何よりも自分が楽しみながら情報発信を行っています」
 県内企業への就職が決まり、就職先も「かんちゃんねる」を応援してくれているので、仕事に支障のない範囲で配信を続けていく予定。「クマガクは学生の夢や挑戦を積極的に応援してくださる体制があり、そのなかで『動いていく力』を磨けたと思います。その自信を胸に、これからも熱く強い想いを持って、バリアフリー社会の実現に向けた情報を発信し続けていきたいです」

YouTubeチャンネル動画を一緒に制作する学生広報スタッフの仲間と新聞社の取材を受けた(写真左から2番目)

(2023年1月取材)

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