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プロジェクトの立ち上げからイベント運営までを先導

産業資料館有効活用プロジェクト「Connect」リーダー

ホスピタリティ・マネジメント学科4年(取材時:2022年11月)
長崎県/島原高等学校出身

高柳 はずきさん

Takayanagi Mizuha

情熱CHALLENGER

歴史的建造物をもっと活用するために

 学内にある「産業資料館」は、明治期に建てられた旧熊本紡績株式会社の赤れんが工場の一部(電気室)を移築復元したもので、近代化産業遺産にも選ばれている建物。この歴史ある建物を有効活用し、学生のために何かできないかと、2021年6月に学生による産業資料館有効活用プロジェクト「Connect(コネクト)」が立ち上がった。そのリーダーを務めるのが、ホスピタリティ・マネジメント学科の高柳はずきさんだ。人前で話すのも苦手だったという彼女が、このプロジェクトに参加し、リーダーとなるに至ったのは、新型コロナウイルスの流行が大きく関係していた。

コロナ禍で開かれたプロジェクトへの扉

 ブライダル業界に興味を持っていた高柳さんは、「おもてなしの知見をもっと深めたい」と本学科へ進学した。さまざまな出会いや経験を望み、韓国への交換留学も決まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けることに。「授業がリモートになって、人と会わず自宅にこもる時間が長く続きました。カリキュラムの長期インターンシップも交換留学も中止になり、『このまま学生生活が終わるのか』と、焦りやさみしさを感じていました」。そんな2021年5月、学科の先生から産業資料館有効活用プロジェクトメンバーを募集していると聞き、「いろんな人と一緒に苦労しながら楽しめる経験をしたい。そして私と同じ思いをしている学生の力になりたい」と、すぐに参加を決めた。

ゼロから道を切り拓き、成し遂げる経験

 「Connect」の名前で動き始めたプロジェクト。「レンガ造りのレトロで魅力的な空間は、いろんな活用ができそうだと可能性を感じました」と高柳さん。とはいえ、大学にとっても学生にとっても初めての事例となるプロジェクトだ。ゼロから手探りで、道を切り拓きながらのスタートだった。プロジェクトの発足時から中心的なメンバーとして活動し、自身の就職活動が一段落したタイミングでリーダーとして関わり始める。「組織の運営はとても難しかったのですが、メンバーと一緒に少しずつ前に進むことができました」。さまざまな学部学科、学年の学生が集い、現在メンバーは30名。一人ひとりが特技や強みを発揮できるように役割分担し、定期的にイベントを企画している。

 これまで、交流会「Alternating current~好きなことを学生同士で共有しませんか~」、オープンキャンパスでの「キャンパスツアー× スタンプラリー」、「夏祭り」、「ハロウィン」と4回のイベントを実施し、その反響に手応えを感じている。「失敗や困難を乗り越えてイベントを成功させる経験を、学生のうちにできたことは大きな財産です。そして、みんなの多様な考え方に触れることで、価値観や視野も広がり、自身も大きく成長できたと思います」と高柳さん。「Connect」について「今後も継続して活動し、企業とコラボするなど学外にも輪を広げてほしい」と、後輩たちに想いを託した。

「夏祭り」で来場者を迎える高柳さん(写真左中央)

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