福祉環境学入門の車いす体験

福祉環境学科

2015.06.04

福祉環境学科の一年生向けの授業「福祉環境学入門」では、毎年「車いす体験」を行っています。

車いすユーザーではない者からすると、未知の世界の「車いす生活」。福祉環境学入門では、単に車いすの使い方を学ぶだけでなく、車いすを使って学外へ出て、バスに乗ったり、スーパーで買い物をしたり、ボウリング場へ行ってみたり… 車いすを使った日常生活を体験します。

このモジュールの特徴は、自立生活センターの「NPO法人ヒューマンネットワーク熊本」に所属する車いすユーザーの当事者に、準備講義や報告会での指導・助言だけでなく、学内・学外の車いす体験にも同行していただくことです。しょうがい当事者と出会うことによって、当事者の立場から環境の中にあるさまざまなバリア(物理的バリアだけでなく、人々の意識や態度なので心理的バリア、文化や制度のバリアなど)に目を向けます。そして、しょうがいをもつ人が社会に完全に参加し、平等に生活するためには何が必要かを考え議論し提案します。こうした学びを通して、福祉環境学とは、権利を侵害されかねない弱い立場の人の側に立って、その人たちの権利が守られるように様々な環境に働きかけ、変革を促していく実践的な学問であることを、学生は体験的に学んでいきます。

まずは車いすの使い方から。ヒューマンネットワーク熊本の皆さんにご指導いただきました
まずは車いすの使い方から。ヒューマンネットワーク熊本の皆さんにご指導いただきました
 
学外体験のルートや内容を班ごとで検討します
学外体験のルートや内容を班ごとで検討します
 
学外体験の一コマ。「上の方の棚が届かない~」
学外体験の一コマ。「上の方の棚が届かない~」
 
体験の様子や考察をパワーポイントにまとめます
体験の様子や考察をパワーポイントにまとめます
 

各班の体験を互いに発表して共有し、学習を深めます

各班の体験を互いに発表して共有し、学習を深めます
 

 

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