祝 卒業 ―卒業・修了される皆さんへ―

大学

2020.03.25

令和元年度の卒業生・修了生1,011名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

本来であれば本日(3月25日)が学位記授与式の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、式典の開催は叶いませんでした。
本ページでは、大学からのメッセージ、受賞者、記念企画等を掲載しています。卒業生・修了生の皆さまには、学位記と合わせて郵送している内容と重複する部分もございますが、ぜひご覧ください。

理事長挨拶

 熊本学園大学の学部を卒業される皆さん、また、大学院修士課程、博士後期課程、専門職大学院専門職学位課程を修了される皆さんおめでとうございます。特に、社会福祉学部第二部、会計専門職大学院ウィークエンドコースの皆さん、学業と仕事の両立本当にご苦労様でした。改めて心からお祝い申し上げます。

 四年前、皆さんが入学して間もない平成28年4月14日と16日、私たちは、熊本地震という未曽有の災害に見舞われました。多くの熊本県民が被災し、本学もその被害の大きさに慄き乍らも、「全学一家」の建学の精神のもと、学生教職員が一丸となって45日間に亘る避難所の開設、被災現場でのボランティア活動など、復興へ向けて取り組んできました。被災した弱者に寄り添った皆さんの活動の一つ一つが、四年を経た今日の熊本の復興に繋がっています。今皆さんは、大学で得た専門知識と、熊本地震を経て得た大きな経験を携えて社会に飛び立とうとしています。これまでも多くの先輩や後輩を中心に、仲間との「縁」ができたと思います。私が人生の先輩の一人として言えることは、できた「縁」を如何に大切に継続して人生に役立てるかを考えてほしいということです。私自身、80年の人生の中で人との「縁」を大事にしたことで助かったことが山ほどあります。この「縁」を如何に大切につないで人生をわたるか、その努力を惜しまないでください。

 皆さんの将来に最も影響を与えそうなことのひとつに、あらゆるタスクや職業で人間の知能を超える「汎用型AI」ができるであろうと専門家が語っています。将来「AIが取って代わる職業」と「生き残る職業」などと言われていますが、社会の変革は、次の世代にどのような禍福をもたらすかは想像もつきません。これからの時代を生きる人に求められるのは、AIには絶対にできない、豊かな人間性をつくりあげることです。人生百年と言われる時代ですから、一度築いた価値観を生涯大切に貫き通すという、これまで善しとされた考え方は環境の変化に応じて、変えてゆかなければならなくなる時代になるかもしれません。自分自身の成長は、大学、大学院を卒業、修了して終わるのではなく、常に今、社会に何が起きているのかを把握し、将来の自分に必要なことを感じ取って、学習し続けることが重要です。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、学位記授与式が取りやめとなり、直接お祝いの言葉を語り掛けることができないのが、誠に残念ではありますが、皆さんが「たくましい意志」と「豊かな想像力」、それに「燃える情熱」を備え持って、不透明な社会を果敢に生き抜いていくことを期待し、祝辞といたします。

学校法人熊本学園 理事長 目黒 純一

学長挨拶

 学位記を授与されたみなさん、卒業および修了まことにおめでとうございます。

 熊本地震からまもなく4年を迎えようとしています。ほとんどのみなさんは大学生になってすぐ大地震に遭遇したわけです。普通に生活し、勉強できることのありがたさが身にしみた体験でもありました。合わせて、自らも被災しながらも黙々とボランティア活動を続けたみなさんに頭が下がる思いでした。

 みなさんが本学で学んだ4年間を振り返ってみましょう。入学した平成28年は熊本地震、29年には九州北部豪雨、 30年は西日本豪雨と、毎年、大きな自然災害が起こりました。平成31年で始まった昨年は5月から令和元年になり気持ちも改まりましたが、今年に入ると新型コロナウイルス問題が深刻さを増し、学位記授与式も中止を余儀なくされました。

 新型コロナウイルスはグローバル化の一つの結果です。終息の時期は現在の時点では分かりませんが、確実に人々の意識を変え、経済活動を含む様々な分野に変化をもたらすのは間違いありません。今後も、今回のウイルス感染のように大変なこともあるでしょうが、他方では新たなテクノロジーによりワクワクする経験もさらに増えていくことでしょう。みなさん、つねに前向きに、新しいことに挑戦していってください。

 熊本学園大学は、建学以来、前向きに挑戦していく人物を育成してきました。本学の建学の精神である「師弟同行」「自由闊達」「全学一家」。この三つの言葉には、最初に立田山のふもとの原野を、教職員と学生がいっしょになって切り拓いて学校を作った時の気持ちが込められ、明るく元気でタフな卒業生を世に送り出すという校風が出来上がっています。

 これから社会に出ていくみなさん、今後、予想できない事態が待ち構えているかもしれません。どうにもならない状態に行き当たることもあるかもしれません。その時は、家族や友人への相談とならんで、熊本学園大学を訪ねるというのも一つの選択肢に入れておいてください。大学というところは様々な知識・叡知が集積しておりネットワークの拠点になるところです。久しぶりに訪ねる恩師の話から、また付属図書館の本から大きなヒントを得ることもあるでしょう。

 みなさんの社会への船出にあたって熊本学園大学は今後も母校としてみなさんを応援していきます。

熊本学園大学 学長 幸田 亮一

学部長メッセージ

商学部長メッセージ

商学部のみなさん、卒業おめでとうございます。
卒業式が中止になったことは大変残念ですが、みなさんが大学で所定の単位を修得し、学位を授与されるにふさわしい成長をとげたことはまちがいありません。でも勉強はまだまだ続きますよ。
社会に出ても学ぶべきことはいっぱいあります。がんばって!

今村 寛治

経済学部長メッセージ

卒業おめでとうございます。
熊本地震による 1 か月ほどの休講、空調の故障でウチワを扇ぎながら、工事の騒音のなかでの授業を乗り越えた皆さん、新型コロナウィルスも克服できると思います。
今日から熊本学園大学は皆さんの母校となります。母校を誇り高くするのが皆さんの新たな使命です。

金 栄緑

外国語学部長メッセージ

ご卒業おめでとうございます。
外国語学部で英語や中国語や韓国語を懸命に学び、めでたく節目を迎えた皆さんを心から誇りに思います。
身につけた異文化への寛容な態度や該博な知識を、各地で思い切り活かして下さい。
教員一同、皆さんの今後の活躍にエールを贈りつつ、母校への再訪を心待ちにしています。

神本 忠光

社会福祉学部長メッセージ

ご卒業、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
在学中には大変なこともあったと思いますが、皆さんは一つずつ乗り越えてこられました。その頑張りは高く評価されるものです。
自分を支えて下さった方々への感謝の心を忘れずに、これからも自分らしく過ごしていってください。期待しています。

伊藤 良高

謝辞

 やわらかな陽射しと頬を撫でるさわやかな風に春の訪れを感じる季節となりました。私たち熊本学園大学第63期卒業生、同大学院第31期修了生は、本日を以て、この学び舎を巣立ち、次の新しいステージへ羽ばたいていきます。

 思い起こせば4年前の春、私たちは熊本学園大学で始まる新たな日々に大きな期待と少しの緊張を抱き入学しました。しかし、その直後に発生した熊本地震。授業は休講となり、一歩を踏み出せないことへの戸惑いや不安の中で日々を過ごしましたが、この経験で、ライフラインが整った環境での生活や、自由に学びを選択できる環境にいることがどれほど恵まれたことか気づき、それまでいかに当たり前だと思い込んできたかを痛切に感じました。そこから自己を見つめ直した私たちは、何事にも感謝の気持ちをもって、より意欲的に取り組み、先生方の熱心なご指導や職員の皆様のきめ細かなご支援を頂きながら、実りのある大学生活を送ることができました。

 私たちの大学生活での最大の収穫は、学びの楽しさを知ったことです。座学と実践での学びを繰り返すことで得た価値観や選択肢の広がりに楽しさを見出した私たちは、大きく成長することができました。私自身、ゼミでの商品化企画や学外活動として携わったファッションイベントの企画・運営を通して、人々の思いを具現化し、それを受け取る人々の心を動かす難しさや達成感を味わったことで、考え方が大きく広がりました。

 また、私たちの4年の月日には心の支えとなり、原動力となった人がいました。お互いを高め合い、楽しさも苦しさも共有した仲間、頼もしい先輩、どんな時も味方でいてくれた家族。思い浮かべる人はそれぞれですが、共に築いた思い出や交わした言葉の数々は私たちの心に差し込む光となり、これからの人生においても温もりと勇気を与え続けてくれるでしょう。

 さて、新しい時代はすでに幕を開けており、令和という響きもすっかり馴染んできました。希望に溢れた時代となるよう願う一方で、真偽の定かでない情報が交錯し、人と人との繋がりが希薄化しているように思います。そのような現代社会に求められるのは、偏った考えや先入観に縛られず多角的な視点で物事を見極める力と、対価や見返りではなく信頼と寄り添いの上にある人との繋がりを大切に思う心です。私たちはこれから未来を創り上げていく人間として、その力と心を磨き続けていきます。

 そして、熊本学園大学で培った学びの精神を糧に、それぞれの道で社会に貢献できる人材となれるよう、卒業生、修了生一同、日々精進してまいります。

 最後になりましたが、これまでご指導、ご支援を賜りました学長、教職員の皆様、関係者の皆様、見守ってくれた家族に厚く御礼申し上げますとともに、熊本学園大学の一層の発展と皆様のご健勝を心より祈念いたしまして、謝辞とさせていただきます。

令和2年3月25日
熊本学園大学卒業生、修了生総代
商学部ホスピタリティ・マネジメント学科 太田 朋美

卒業生・修了生数

大学 卒業生数

商学部 商学科 102名
商学部 経営学科 84名
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 62名
経済学部 経済学科 174名
経済学部 リーガルエコノミクス学科 108名
外国語学部 英米学科 97名
外国語学部 東アジア学科 48名
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 73名
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 26名
社会福祉学部 福祉環境学科 37名
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 77名
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 77名
合 計 965名

大学院 修士課程及び専門職学位課程 修了生数

商学研究科 商学専攻 1名
経済学研究科 経済学専攻 6名
社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 1名
会計専門職研究科 アカウンティング専攻 36名
合 計 44名
 

大学大学院 博士後期課程 修了生数

商学研究科 商学専攻 1名
国際文化研究科 国際文化専攻 1名
合 計 2名

学位記受領代表者

大学 学位記受領代表者

商学部 商学科 鍋島 広之
商学部 経営学科 白石 美紀
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 荒川 日向子
経済学部 経済学科 横田 大貴
経済学部 リーガルエコノミクス学科 甲斐 絵理奈
外国語学部 英米学科 髙増 桃花
外国語学部 東アジア学科 三池 花
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 福島 俊也
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 今坂 桂子
社会福祉学部 福祉環境学科 栁取 恭介
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 三角 菜月
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 松土 莉愛

大学院修士課程及び専門職学位課程 学位記受領代表者

商学研究科 商学専攻 作間 翔
経済学研究科 経済学専攻 荒尾 幸男
社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 野口 敦哉
会計専門職研究科 アカウンティング専攻 中野 可奈
    

大学院博士後期課程 学位記受領代表者

商学研究科 商学専攻 田中 晃子
国際文化研究科 国際文化専攻 宮内 なぎさ
    

卒業生代表謝辞

商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 太田 朋美

各賞受賞者

高橋賞受賞者

商学部 商学科 細谷 美月
経済学部 リーガルエコノミクス学科 山品 優作
外国語学部 東アジア学科 山田 涼鈴
社会福祉学部 福祉環境学科 松本 康子
    

丸山賞特別賞受賞者

社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 作田 祐也
経済学部 経済学科 吉良  仁志

学部長賞受賞者

商学部 商学科 鍋島 広之
商学部 経営学科 白石 美紀
商学部 経営学科 田中 壮史
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 太田 朋美
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 荒川 日向子
経済学部 経済学科 喜佐田 向日葵
経済学部 リーガルエコノミクス学科 甲斐 絵理奈
外国語学部 英米学科 髙増 桃花
外国語学部 東アジア学科 三池 花
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 福島 俊也
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 今坂 桂子
社会福祉学部 福祉環境学科 栁取 恭介
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 三角 菜月
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 松土 莉愛

卒業お祝い投稿メッセージギャラリー

広報室では、卒業生・修了生に向けた卒業お祝いのメッセージを募集し、メッセージギャラリーとして本サイトで公開しています。在学生・教職員をはじめ関係者から卒業生へ、祝福・励ましの言葉がユニークな写真や手書きのメッセージで届いています。ぜひご覧ください。

卒業記念広告「親バカで、すみません。」

本日(3月25日)の熊本日日新聞朝刊4面に、卒業記念広告「親バカで、すみません。―卒業生は、自慢の子どもたちです。」を掲載しています。
幸田亮一学長からクマガクを巣立つ卒業生へ向けたメッセージです。詳しくはこちらをご覧ください。

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