「美里まるごと縁側カフェ」研修会に福祉環境学科・宮北ゼミの学生が参加

学部

2020.09.15

 「環境・経済・社会の持続可能性の追求」をテーマに活動する社会福祉学部福祉環境学科・宮北隆志ゼミの学生11名が、9月2日(水)に熊本県美里町中央公民館で開催された「美里まるごと縁側カフェ」の研修会に参加しました。

 「美里まるごと縁側カフェ」とは、美里町をフットパスや観光で訪れた人たちを対象に、地域の有志ボランティアが自宅の縁側や庭先でもてなす地域おこし活動のこと。四季折々の自然の変化や住民の暮らし・文化を肌で感じ、町の魅力を知ってもらおうと企画されているもので、今年11月から実施の予定です(2021年2月まではモニター期間)。今回は実施に向けた事前研修として、「おもてなしと接客」「リスクマネジメント」をテーマに開催され、学生たちは取り組みの意義や有志ボランティアの活動について理解を深めるために参加しました。

 研修会は合同会社フットパス研究所代表の井澤るり子氏の司会で進行。「おもてなしと接客」研修では、HARU Lab.主宰の相藤春陽氏から、地域の日常(当たり前と考えられている風景や慣習)から非日常である"資源"を引き出す視点や手法について講演があり、縁側カフェを開く有志ボランティアが持ち寄ったお茶受けのメニューをお皿やお盆、湯呑などに実際に盛り付けを行う実技が行われました。学生も用意されたお菓子などを季節の花や野草とあわせて器に装飾する体験をしたほか、食材選びや調理、おもてなしで工夫している点などを有志ボランティアにヒアリング。昼食時には完成したメニューを味わいました。

 「リスクマネジメント」研修では、株式会社グラノ24Kの加悦典子氏による安全・安心なカフェ開催のための留意点について、ビデオ講義を受講。食中毒防止や新型コロナ対策について学びました。その後は、フェイスシールドやマスクシールドの正しい使い方や、会場のテーブルや椅子を使って感染症予防に有効な座席配置を皆で考えるなど、学生も積極的に参加し、実習が行われました。

 研修の締めくくりとして、学生に感想が求められると、「『これまで食べたことのない、地域ならではのメニューで楽しんでもらう』というコンセプトが素晴らしい。学生として情報発信などの面で"縁(つながり)"を深めることができれば」といった意見や、「カフェに訪れる方の駐車場の確保やしょうがいのある方の移動をどう工夫していくか」「食物アレルギー対策について詳しく教えてほしい」といった質問もあがりました。

 学生は今後、11月のカフェ実施(モニター期間)にも参加予定です。また、9月5日(土)には、美里の魅力を伝えるガイド養成を行う「美里ガイド講座(基礎講座)」を受講するなど、地域との交流を深めています。
 

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