福祉環境学科 宮北ゼミがキャンパス内で「生き物観察会」を行いました

福祉環境学科

2021.10.28

 福祉環境学科 宮北隆志教授(専門:衛生・公衆衛生学)のゼミでは、「環境・経済・社会の持続可能性の追求」をテーマとして、美里町をフィールドに農業体験(田植え、生き物観察)やフットパスコースの散策、同町が開催する「縁側カフェ」への参加などを通して、自然環境の調査や持続可能な社会のあり方などについて研究しています。

 10月22日(金)には、「水と緑ワーキンググループ」の大住和估氏と横田整一郎氏を講師に迎え、3・4年のゼミ生14名が講師とともにキャンパス内を歩き、多様な生態系についての学びを深めることを目的に樹木や生息する虫について調べる「生き物観察会」を行いました。サルスベリ(図書館前)、ケヤキ(12号館前)、ヒラドツツジ(11号館前)、タイサンボク(ピアノ棟横)など、学生は事前に選んだ樹木について春から観察を続け、その樹木を選んだ理由や特徴、観察するなかで感じたこと、気づきなどについて発表しました。セミの抜け殻が幹に多く残っていた図書館前のサルスベリについて、横田氏は、セミが孵化する条件が良いとした上で「葉や実だけでなく、木に生息する虫の生態など、いろんな角度から観察してみてください」と呼びかけました。

 その後、場所を114C教室へ移し、両講師から、落葉樹が葉を落とすしくみや、食物連鎖によってつながっている生物多様性などについて解説がありました。宮北教授は「人間も食物連鎖のピラミッドの一部で、私たちが食べるものは野菜にしても肉にしてもすべて”命”。人間も自然のつながりのなかで生かされている存在であることを知ることは、社会福祉学において重要なことです」と語りました。

 同ゼミでは11月12日(金)に「水と緑ワーキンググループ」のメンバー(坂本真理子氏、阪田和弘氏)を講師に迎え、美里町およびキャンパスの「生き物観察会」について考察を深めていきます。

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