熊本学園大学日本語クラブが「第1回留学生プレゼン大会」を開催

交流

2022.09.13

 本学で日本語教員養成課程(担当:塩入すみ外国語学部長)を履修する学部生、同課程出身の大学院生、科目等履修生が学生リーダーとして運営する「熊本学園大学日本語クラブ」と、グローバル教育を企画提供する一般社団法人エジュ・エボリュが主催する「第1回留学生プレゼン大会」が、9月6日(火)、びぷれすイノベーションスタジオ(熊本市中央区)で開催されました。

 同クラブは2022年4月から、(一社)エジュ・エボリュの協力のもと、慶誠高校(熊本市中央区)の留学生(セネガル出身)の日本語学習をサポートする「慶誠日本語クラブ」として活動(詳細はこちら)。今回、コロナ禍における留学生と地域住民の交流の場の提供、熊本県内の高校・大学・専門学校の留学生の横のつながりの形成、留学生の日本語学習および日本語教育を学ぶ学生の学習に対するモチベーションの向上などを目的に、初めての試みとしてプレゼン大会を実施しました。各教育機関の関係者やホストファミリーなど約20名の会場参加者のほか、オンライン(Zoom)で国内外から約30名の参加があり、Instagramでのライブ配信も行われました。

 開会にあたり、(一社)エジュ・エボリュ代表の樋口久美子氏が実施目的について述べ、「充実した時間にしましょう」と挨拶。続いて、スウェーデン、フィンランド、セネガル、ドイツ、ベトナム出身の留学生計6名が、日本と母国の文化や歴史、自身の趣味・趣向など、フリーテーマでプレゼンを行い、日本語学習の成果を披露しました。「好きな日本の食べ物」をテーマに発表したジョバ ローさん(セネガル出身/慶誠高校バスケットボール留学生)が、ファストフード店の特定の品名をあげると、会場からは笑いが起こるなど、終始和やかに進行。発表後、学生リーダーから「グッドデザイン賞」や「ハッピースマイル賞」など各賞の発表があり、一人ひとりにプレゼンに対する感想とともに賞状が手渡されました。

 慶誠高校の田村純子教諭は、講評で「それぞれ違った着眼点があって、ユニークでアイデアに富んだプレゼン大会だった。留学生の皆さんが日本、そして熊本を大好きな気持ちが伝わり嬉しく思う。これからもたくさんの人と触れ合って、交流の輪を広げ、一緒に頑張っていきましょう」と留学生を激励。閉会後には、ピザパーティーを催し歓談を楽しみました。

 学生リーダーを務めた竹原このみさん(英米学科4年)は、「運営の視点では、進行や機材面などにおいて反省点もあるので、これからメンバーと振り返りを行い、次の大会に向けて改善していきたい。日本語教師としての活動という視点では、留学生のプレゼンを聞き、語彙力だけでなく、“聞き取りやすい日本語”の大切さにも気づくことができた。自分たちの成長にもつながったと思うので、日本語教師をめざす方だけでなく、語学を指導する方にもぜひ聞いてほしい」と話しました。

 日本とベトナムの正月文化の違いについて発表したグエン ホアン ロンさん(ベトナム出身/本学交換留学生)は、「他校の留学生と交流できるチャンスだと思いエントリーした。どんなコンセプトにするか悩んだが、さまざまな国からの留学生の話を聞いて勉強になった。もちろん次回も参加します」と充実した表情で話しました。

 「熊本学園大学日本語クラブ」は12月に第2回留学生プレゼン大会を予定しており、Instagramで随時お知らせする予定です。また、第1回プレゼン大会当日の様子はアーカイブで視聴可能です。ぜひご覧ください。
 

発表者と発表テーマは以下のとおりです。(発表順)

  • マルクス クヌツォン(スウェーデン出身/慶誠高校交換留学生)「私の趣味」※Zoomで発表
  • グエン ホアン ロン(ベトナム出身/熊本学園大学交換留学生)「日本の正月とベトナムのテト」
  • ヒュン ゴック イェン(ベトナム出身/熊本外語専門学校)「あなたは何しに日本へ?」
  • クララ ベルンハルド(ドイツ出身/崇城大学交換留学生)「ユーモアで作るアート」
  • ヨエル ダールクビスト(フィンランド出身/慶誠高校交換留学生)「フィンランドの歴史」
  • ジョバ ロー(セネガル出身/慶誠高校バスケットボール留学生)「好きな日本の食べ物」
     

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