商学科課題解決プロジェクトで千代の園酒造株式会社を訪問

学部

2021.10.20

 商学科吉川勝広教授(専門:マーケティング論)と足立裕介准教授(専門:中小企業論)のゼミでは、新規起業者や新分野進出企業を支援する一般財団法人熊本県起業化支援センターと協同で、熊本県の企業が抱える課題の解決をサポートする産学連携のプロジェクトを6月にスタートさせています。7月からは4つのグループに分かれ、インテリア用の植物を出荷する株式会社エコ・アースや計量器を製造販売する株式会社オーケープランニングなどで現地見学を行ってきました。

 10月18日(月)には、学生10名が日本酒の製造を行う千代の園酒造株式会社(山鹿市)を訪れ、企業が抱える経営課題について理解を深めました。

 学生たちは、酒蔵を中心に日本酒の製造過程を見学。本田雅晴代表取締役から説明を受けながら、出荷までの流れや、創業100年を超える同社の歴史について学びました。

 その後、会議室に場所を移し、同社の現状や課題を整理。本田代表取締役は「日本酒の飲酒人口が減っているなかで、メインとする40代~60代の顧客層に加えて、いかに20代の若者を増やしていくかが課題。長年仕事をしてきて固定観念ができているので、私たちが気づかない先入観のない率直な意見が聞きたい」と学生への期待を述べました。学生からは販売動向や製法について活発な質疑が行われました。

 参加した山根龍人さん(3年)は、「千代の園酒造株式会社のことを下調べして参加したが、実際に視察することで、会社の雰囲気を感じることができた。話し合いのなかで、『若者にも日本酒に親しんでほしい』という想いだけでなく、日本酒を取り巻く背景も見えてきたので、さまざまな視点から意見を出し合い、プレゼンの準備をしていきたい」と意気込みを語りました。

 今後は、各企業がもつ課題を解決するためのアイデアをグループで出し合い、企業へのプレゼンテーション(1月)に向けて準備を進めます。

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