アーティストビレッジ阿蘇096区施設を見学しました

イベント

2024.07.26

 7月13日(土)、アーティストビレッジ阿蘇096区施設見学会が行われ、学生・教職員34名が参加しました。これは、6月14日に締結した株式会社 コアミックスとの包括的連係協定の一環として実施されたもので、協定締結後、初めての活動となりました。
 はじめに、同社の持田修一常務取締役が同施設について紹介しました。この施設はもともと町営の温泉施設で、休業後に売りに出されていたところ、同社が若い人たちを支援するための施設「アーティストビレッジ阿蘇096区」として再生。持田氏は施設名にも言及し、「『096区(オクロック)』という名称は、熊本の市外局番『096』とエリアをさす『区』、そして『夢の時』を刻む場として名づけ、ここに多くのアーティストが集まっています」と述べました。また、敷地内の住居棟についても触れ、「現在、アメリカ、インドネシア、ブラジル、フィンランド、オーストラリア、ロシアから来た海外アーティスト10名と、日本人の漫画家4名、さらに、同社が立ち上げた女性だけの歌劇団員21名がこの敷地内で生活し、漫画制作や歌劇の稽古にいそしんでいる」と述べました。
 続いて、橋本俊太郎熊本事業部課長の案内で、アーティストビレッジ阿蘇096区を見学。庭園や住居棟、漫画家たちが作品制作を行うアートルーム、数々の漫画や書籍が展示されているライブラリーやギャラリーを巡りました。また、同日に施設内の地域交流室で活動していた高森高等学校マンガ学科の生徒たちの様子も見学しました。
 施設見学後、持田氏が改めて株式会社コアミックスの概要を説明。「コアミックスは漫画に特化した出版社で、漫画で得た収益を漫画の発展や若手の育成に還元していることが特徴。熊本での事業展開も若手の育成を目的にしている」と述べました。また、「2013年から全世界から新たな才能の発掘と育成を目的として『サイレントマンガオーディション』を開催しており、世界各国のアーティストを育成するなかで、より熱量をもった作品を生む環境づくりのためにアーティストビレッジ阿蘇096区を設立し、海外の漫画家が日本や自国で活躍できるよう支援している」と話しました。さらに、高森高等学校にマンガ学科や歌劇団を設立した経緯についても触れ、試写室で資料映像とともに同社の取り組みを詳しく説明しました。参加した学生や教職員からは、漫画家の作画や歌劇団についての質問が寄せられるとともに、同社と所属サークルとの共同活動を希望する意見が出るなど、活発な意見交換が行われました。

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