商学科足立ゼミの学生がベンチャー企業と連携し価値共創プロジェクトを行っています

学び

2024.09.13

 中小・べンチャー企業を対象に、企業を円滑に経営していくための考え方や方法について学ぶ足立裕介准教授(専門:中小企業論)の3年ゼミ(応用演習I )生18名による、ペンチャー企業4社と連携した「価値共創プロジェクト」が7月からスタートしました。本プロジェクトは、べンチャー企業を積極的に支援する株式会社熊本日日新聞社の協力のもと、学生たちが企業活動に直接関与し、企業の抱える課題を理解したうえで、企業と学生がともに新たな視点や価値を創出することを目的としています。昨年の活動を経て、今年は新たに3社(1社は昨年から継続)と連携し、2期目の取り組みとなります。

 7月27日(土)、ひぶれすイノベ-ションスタジオ(熊本市中央区)で同プロジェクトのキックオフ会を実施しました。連携企業とゼミ生たちの初顔合わせとなるなか、プロジェクトの概要説明や、アイスプレイクを通じて交流を深めました。

 8月からは、4つのグループに分かれて企業訪問などの活動を開始。8月7日(水)には連携企業の一つである熊本大学発のべンチャ-企業で、ウェアラブルな医療用超音波診断装置の開発に取り組む「株式会社サーモンテック」(熊本市中央区)をゼミ生4名が訪れました。ゼミ生たちは代表取締役の田邉将之氏の研究室を訪ね、医療現場で現在使用されている超音波機器に触れながら、その性能の限界や開発中の製品のメリット等について学び、新製品の用途についての意見を求められました。その後、大学内にある実験室に移り、3Dプリンターを使った試作品の製造過程等を見学。これまで見たことのない機械を間近にし、高揚した様子でした。

 別の連携企業である「株式会社城野印刷所」(益城町)は、創業108年を誇る老舗の印刷会社でありながら、地元で働きたい学生と企業をつなぐスカウト型就活支援サイト「就活応縁くまもと」を展開するなどベンチャー精神に溢れています。8月19日(木)、ゼミ生3名が城野印刷所を訪問。同社のプロジェクトに参加する他大学のメンバーも集まるなか、代表取締役社長の城野斉氏をはじめとする役員から会社の歴史や事業内容、現在抱えている具体的な課題について説明がありました。次に、学生たちは2つのグループに分かれ、「就活応縁くまもと」のユーザーが求める情報を提供するための優先順位や認知度向上に向けた方法などを議論しました。最後は議論した意見を発表し、同社の役員も真剣に耳を傾けていました。発表後は、学生たちは工場内を視察し、城野印刷所の事業についてさらに深く学ぶ機会となりました。

 参加した本田真玄さんと軸丸登貴さんは、「足立先生から学んだ企業の仕組みのおかげで、会社の方々の説明を理解しやすかったです。他大学の学生とも意見を交わしながら、私たちも積極的に発言することができました。会社のためにできることは何でも頑張りたいです」と意気込みを語りました。

今後、学生たちは、商品企画案やサービス内容についてグループで検討し、企業に提案していく予定です。

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