商学部「地域とスポーツビジネス」で社会課題解決のためのアイデアを提案
2025.02.03
1月21日(火)、商学部「地域とスポーツビジネス」の履修生が、プロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本マーケティング部の古賀亮部長と営業部の山内慧氏に向けて、社会課題解決のためのアイデアを提案しました。これは、昨年11月26日(火)に行われたゲスト講義で山内氏が提示した、Jリーグを活用した社会貢献活動「シャレン!」※に関する課題への回答として、約1カ月間にわたり検討を重ねた成果発表として実施したものです。
当日は、8つの班に分かれて取り組んだアイデアを発表。熊本県外への人材流出、地域活性化、市街地のごみ問題などの社会課題に対し、学生ならではの視点から具体的な提案が示されました。健康促進とフードロス削減に注目した班では、スタジアムを拠点に地元産の余剰食材やスポンサー企業の廃棄食品を活用する仕組みを提案。食品ロスの削減だけでなく、地域経済の活性化や健康志向の促進、ロアッソ熊本の地域貢献活動の強化にもつながるとしました。
また、スタジアムへの交通アクセスの悪さに着目した班は、アウェイ観戦者の利便性向上と地域経済の活性化をめざした「アウェイツーリズム」を提案。産学官民連携でのバスツアーを企画し、地元観光事業所によるツアー運営、大学生による観光ガイドのボランティア活動を組み合わせることで、熊本県内の経済効果を高め、観戦者数の増加、観光促進、税収アップを図るとしました。
発表を受けた古賀氏は、「地域課題について調査し、発表準備を進めた経験は、コミュニケーション能力の向上につながる。今回提案いただいた企画案についてはぜひ実現することを期待したい」と述べ、山内氏は「情報収集やチームでの発表の工夫が素晴らしい。この経験は今後の社会に出られてからもいかされることを期待している」とエールを送りました。
※「シャレン!」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している。