「交通課題解決アワード」で本学学生チームが最優秀賞およびグッドアイデア賞をダブル受賞

学び

2026.11.04

 熊本県内の交通渋滞解消や地域交通の最適化をめざす任意団体「VISTA Kumamoto+」が主催する「行政×企業×学生によるくまもと共創プログラム『交通課題解決アワード』~令和8年度地震から考える、災害に強い地域交通の未来」が10月10日(土)、熊本県庁(熊本市中央区)にて開催され、本学から出場した2チームが見事、最優秀賞とグッドアイデア賞(第3位)を受賞しました。

 同アワードは、県内の大学生・大学院生が自ら地域課題を捉え、その解決策を提案する取り組みで今年が初開催。参加者は主催者が示す6つのテーマから、1テーマを決め解決案を示し、審査は「交通課題に関する理解」「課題解決性」「独創性」「実現可能性」「プレゼンテーション」の5項目にわたって行われました。

 9月初旬、学内での募集をきっかけに自主的に集まった学生12名は、学科や学年の枠を超えて2チームを結成。日ごろから「クマガク地域リーダー育成プログラム」などを通じてプレゼンテーション力や地域課題の解決力を培ってきた学生や地域課題に関心の強い学生が、都市・交通政策、まちづくりを専門とする経済学部の溝上章志教授による指導のもと、限られた時間のなかで話し合いを重ね、解決案を練り上げました。

 「交通渋滞(通勤・通学)」のテーマで課題解決案を示した最優秀賞を獲得したAチームは、熊本県における過度な自家用車依存と道路整備の限界に着目し、自宅から最寄り駅まで車で移動し公共交通機関へ乗り換える「P&R(パーク・アンド・ライド)」と、次世代自走式ロープウェイ「Zippar」を組み合わせた移動手段を提案しました。Aチームは県議会の議事録や県内のP&Rの現状調査を踏まえて課題を整理したうえで、新たな土地確保の難しさや地上交通の混雑を緩和する策として「Zippar」による空の移動を活用することを提示。P&Rの利用を促すナビゲーションサイトの立ち上げや、熊本城をはじめとする中心部観光地への「Zippar」導入アイデアを打ち出しました。提案の効果については、国土交通省のデータを用いた渋滞損失削減のシミュレーション結果を示し、説得力を高めました。リーガルエコノミクス学科1年の男子学生は「『Zippar』の活用方法に行き詰まった際、『観光』の軸を加えることで具体性を高めることができました」と振り返り、同3年の男子学生は「短期間で手厚くご指導くださった溝上先生に心から感謝したい」と受賞の喜びを語りました。

 一方、「災害時の交通」をテーマにグッドアイデア賞を受賞したBチームは、熊本地震の教訓から交通課題を分析。緊急車両の通行妨げや公共交通の代替措置による二次的渋滞に対し、優先レーンの確保や通勤・通学時間、物資受取場所の分散化といった緩和策を提案しました。これらの施策を平時から運用することで、日常の渋滞解消と災害時のスムーズな交通確保を両立させる仕組みを提示し、審査員から「海外での実績もあり実現性が非常に高い」と絶賛されました。チームメンバーも「海外事例を学び、提案の確信を深めることができた」と手応えを口にしました。

 今回の快挙は、学科や学年を超えた結束力と、本学の実践的な学問の成果を証明するものとなりました。熊本学園大学では、今回多くの学生の活躍の土台となった「クマガク地域リーダー育成プログラム」の実績を継承し、2027年4月には新たな学びの場として「地域未来創造学環」を開設予定です。本学は今後も、地域社会の課題に挑み、未来を切り拓く豊かなリーダーシップを備えた人材の育成に邁進してまいります。

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