商学科 吉川・足立ゼミの学生が“県内企業が抱える経営課題”の解決案を発表

学生の活躍

2022.01.27

 1月22日(土)、商学科の吉川勝広教授(専門:マーケティング論)と足立裕介准教授(専門:中小企業論)のゼミ3年生が、熊本県の企業が抱える経営課題の解決案を提案する「改善提案発表会」を行いました。

 これは、同ゼミが(一財)熊本県起業化支援センターと協同で昨年6月にスタートさせた「企業の課題解決プロジェクト」の成果発表として行われたもの。これまでに、学生は7グループに分かれて、課題を抱える県内企業4社(㈱エコ・アース、千代の園酒造㈱、㈱くまもと健康支援研究所、㈱オーケープランニング)の現地視察を行い、具体的課題の抽出や調査を実施し、経営課題の解決に向けて検討を重ねてきました。

 発表会は、コメンテーターに横山耕二氏(オフィスチェイカス代表 熊志共育塾塾頭・メンター)、内田英俊氏(日本政策金融公庫熊本支店 中小企業事業融資第二課 課長)、林信吾氏(よろず支援拠点コーディネーター (株)E代表取締役社長)の3氏を迎え、学生33名、企業4社の経営者5名が参加。新型コロナウイルス感染予防のため、1411教室と1412教室に分かれて対面とオンラインで実施しました。

 学生はグループごとに登壇し、マーケティングを専門とする吉川ゼミからは、SNSの認知度を向上させるための具体的な改善策やチラシ・POPの魅せ方の工夫など、また中小企業経営を専門とする足立ゼミからは、開発コストを抑えた新商品の提案やクラウドファンディングの活用など、それぞれの専門をいかした提案がなされました。発表後には各コメンテーターが「費用対効果をもう少し検討したほうがよい」といった改善点や、「利用者のニーズと企業の技術をかけあわせた新商品のアイデアが興味深い」など評価点をコメント。企業経営者からも「業界の固定観念にとらわれない学生のみなさんの発表から新たな気づきを得た」「SNSを効果的に活用していきたい」という声が聞かれました。

 千代の園酒造㈱に、「新規顧客開拓のためのパッケージの開発や新しい飲み方」を提案した足立ゼミの林原千尚さんは「継続的にSNSでプロモーションが可能な案にすることを心がけた。また、クラウドファンディングを利用して新商品の販売を実験的に行い、投資のリスクを減らせるように提案した点が評価されて嬉しい」と話しました。

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