留学生と料理で交流「第1回熊本ワールドワイド交流会」を開催

交流

2022.10.04

 9月29日(木)、びぷれすイノベーションスタジオ(熊本市区中央区)で、本学で日本語教育を学ぶ『熊本学園大学日本語クラブ』が、「第1回熊本ワールドワイド交流会~熊本の米粉を使ってスコーンを作ろう~」を開催しました(後援:一般社団法人エジュ・エボリュ)。

 このイベントは、「慶誠日本語クラブ」や「留学生プレゼン大会」の活動を通して、積極的に日本語学習サポートおよび国際交流を行ってきた同クラブの学生リーダーを務める竹原このみさん(英米学科4年)が、コロナ禍による入国制限が解除され、留学生の受け入れが再開されたことに伴い、熊本の国際交流を復活・発展させる機会を設けようと企画したもの。熊本市市民公益活動支援基金くまもと・わくわく基金『こども・学生ボランティア助成』に応募し、高校・大学生枠で採択され実現しました。講師に「手ごねパン教室」の川口朋子先生を迎え、本学学生3名、本学交換留学生3名(アメリカ、カナダ、オーストラリア)、慶誠高校留学生3名(セネガル、フィンランド、スウェーデン)、尚絅高校留学生1名(タイ)、ホストマザー2名など、約20名が参加しました。

 開会にあたって、竹原さんが「グループの人と協力してスコーン作りを楽しんでください。留学生の国の話や熊本での生活、文化のことなど、自由なトピックで交流しましょう」と挨拶。川口先生から、使用する熊本県産の米粉の説明と生地作りのデモンストレーションが行われ、スコーン作りがスタートしました。参加者たちはチョコチップやブルーベリーなど好きな具材を選び、慣れない手つきで米粉をこねて、スコーン作りに挑戦。生地を寝かせる、焼くといった時間には国籍や年齢を越えて会話を楽しみ、趣味や好きなアイドルの話から熊本での生活の困りごとにいたるまで、話題は多岐にわたりました。学生と留学生が全員でSNSのアカウントを交換し合う場面も見られ、日本語、英語、フランス語、タイ語と、各国の言語が飛び交う会場は、豊かな国際色とスコーンの甘い香りに包まれていました。
 
 閉会式で、(一社)エジュ・エボリュ代表の樋口久美子氏が「助成金を申請して採択されるというのは大変難しいことですが、竹原さんは皆さんとこのような機会を持ちたいという夢のためにチャレンジしました。11月にも新たなレシピで開催します。またここでお会いして、たくさん思い出を作っていきましょう」と呼びかけ、交流会は盛会のうちに終了しました。

 竹原さんは、今後イベントの内容を報告書にまとめて熊本市に提出する予定で、「一緒に料理をするというアクティビティを通して、『日本語の勉強を手伝ってほしい』『一緒にショッピングに行ける同世代の友達がほしい』など、留学生たちの困りごとを拾い上げることができました。それと同時に、留学生と信頼関係を築きサポートしていくコミュニティの必要性を感じました。はじめての企画・運営で、反省点もありますが、やってみないとわからないことばかり。チャレンジしてよかったです」と話し、第2回開催への意欲を示しました。

 『第2回熊本ワールドワイド交流会』は11月12日(土)に同会場(びぷれすイノベーションスタジオ)で開催予定。詳細は随時Instagramのアカウントで発信していきます。

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