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サッカー審判員として活躍。
海外で国際大会の審判にも挑戦!
リーガルエコノミクス学科 1年
熊本県/熊本農業高等学校出身
原口 桜樹さん
Haraguchi Oju
高校時代から本格的にサッカー審判員に
社会科の教員をめざし、法律の分野にも興味があったためリーガルエコノミクス学科へ入学した原口さん。そんな彼にはもう一つ、九州サッカー協会所属のサッカー2級審判員という顔がある。小学生のころはサッカーのプレーヤーだったが、審判ボランティアに参加したことをきっかけにレフェリング(審判)の魅力を知った。母校・熊本農業高校の女子サッカー部の顧問の先生が2級審判インストラクター(審判員を育成する資格)で、レフェリーアカデミーU-17のチーフをしていた縁もあり、ユース審判のアカデミーに入って審判員としての道を歩み始めた。そこで才能が開花し、「全日本U-12サッカー選手権大会」で主審を務めるなど、大きな大会のレフェリングを任される存在となった。大学入学後は、同じアカデミー出身の友人とともに本学サッカー部に「審判部」を立ち上げ、サッカー部の試合や天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会熊本県大会決勝戦などさまざまな公式戦でも審判員としてフィールドに立っている。

2級審判員の資格は高校3年生のときに取得。選手からの「ナイスジャッジ」の一言に大きなやりがいを感じるという原口さん
国際大会でのレフェリー経験も糧に
「審判の魅力は、選手よりも現役でいられる時間が長く、ずっとピッチに立ち続けられること」と語る原口さん。観客や監督よりも近い場所で試合を見られることも魅力だという。一方で、選手から抗議が出るような難しい場面もあるが、「自分の場合は動じない姿勢で応じています」と、落ちついた対応で乗り越えている。若手審判員の有望株として注目されており、一般社団法人日本サッカー審判協会主催の「若手審判海外挑戦プログラム2025」に選出。今年6月にはポルトガルで開催された国際大会「Iber Cup Estoril」に審判員として派遣された。「海外の試合は『荒れる』ことも多いが、最終的には丸く収める。そんな審判のスキルにも触れられて、とても勉強になりました」と原口さん。今後もプリンスリーグ主審・副審やプレミアリーグ副審・第四の審判と大きな大会の審判も予定されている。夢は、Jリーグやワールドカップで笛を吹くこと、そして審判員育成にも貢献したいと思っている。「選手のことを一番に考えられるレフェリーでありたい」と力強く語ってくれた。

国際大会「Iber Cup Estoril」での様子。海外への遠征は高校時代に続き2度目。選手層の厚さもレフェリーの表現力も日本とは大きく違うと感じたそう
(2025年9月取材)
必需品

レフェリーの必須アイテム。カラフルなユニフォームは広い芝のグラウンドでも目立つ色です
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