新聞広告「まだ見ぬ君へ。」 episode.4 ハッピーエンドの途中

新聞広告「まだ見ぬ君へ。」 episode.4 ハッピーエンドの途中

冒険には失敗がつきもの。 だから僕は挑戦をやめない。

心の支えにしていた大きな夢や目標が、ぷつっと経たれてしまった時―。そこから選択の舵をどう切り直すかは、自分次第だ。憧れだった第一志望の企業への就職試験に失敗し、大学進学という新しい道を選んだ山脇竜馬さん。「落ち込むだけ落ち込んだら、大学でいろんなことをひっくり返したいっていう衝動に駆られたんです」。あれから4年。いま、学内外であらゆることにチャレンジし続ける山脇さんの瞳に映るものは何だろう。

2021年度の学生広報スタッフのリーダーを務められたとお聞きしました。

「学生広報スタッフ」の仕事は学生目線でクマガクの情報・魅力を発信すること。僕は独学で学び始めた映像制作の技術をいかそうと2年生から広報スタッフに仲間入りして、10期目のリーダーになりました。そこから令和2年7月豪雨で被災した人吉市の広報活動を担う「人吉学生アンバサダー」に参加したり、車いすユーザーの友人とYouTubeチャンネルを開設して動画配信を行ったり、さまざまな挑戦を続けています。

 

もともと大学に進学する予定ではなかったんですよね。

進学するつもりはさらっさらなかったんですよ(笑)。僕は中学生の頃からずっと憧れている企業があったんですが、そこの採用試験に落ちてしまって。しっかり準備をして、内定をいただくために本当に頑張ってきたので、もう頭が真っ白になってしまいました。18歳の自分は“そこで働くイメージ”しかできていなかったので、本当に落ち込むだけ落ち込みましたね。

そこからどう舵を切り直したかを教えてください。

「これからも毎日は続いていくし、まだ18年しか生きてないのに、何で人生終わったと勝手に思っちゃってるんだろう」と、ふと我に返ったんですよね。だったら大学4年間でこの想いをひっくり返してやろうと。クマガクに行こうと決めてから願書を出すまで、1〜2日くらいしかかかってなかったと思います(笑)。

 

そこからクマガクでどう過ごされてきましたか。

入学してちょっと気持ちも落ち着いてきた時、「自分にしかない知識やスキルを身につけて、ほかの人とは違う個性を出していかないと」という思いが芽生えはじめました。少し焦りもあったのかもしれません。そこから宅建に挑戦したり、外国語にチャレンジしたり…いろいろ模索するなかで出合ったのが映像制作。ただ“働くこと”へのイメージは持ち続けていて、2年生になる手前で広告業界へインターンに行きました。インターン先でも広報の仕事に挑戦させてもらったんですが、自分がつくった映像を使えるので、「映像制作×広報」に魅力を感じるようになって。

 

そこで映像制作に出合われたんですね。

僕はハマったものにはまわりが見えなくなるくらいのめりこむタイプなんですよ。思っていなかった大学進学でしたが、クマガクは本当に行ってよかった大学だとあらためて思います。施設や、人脈や、サポートなど、どれをとっても手厚いです。頼もしいです。僕たちの考えに対してまず肯定から入ってくださるので、「考える力」「提案する力」が身につく。結局は学生次第ということになるのですが、僕はクマガクを選んでよかったです。

ご自分の変化についてお聞かせください。

いろんな人に出会いながら、せまかった視野がどんどん広がっていくのを感じています。高校を卒業してすぐに就職していたら、こんな自分にはなれなかった。いまでは、あの時落としてもらってよかったとも思う(笑)。クマガクに来ていなければ、たぶん映像制作には出合えていないので。あの時は絶望を味わったけれど、まわり道のようでまわり道ではなかったのかなあと。大学に進学してからは、ボールが来ていなくてもひたすらバットを振り続けてきた日々だったと思いますね。

 

同じような経験をもつ学生にメッセージをお願いします。

いまは「もう終わった」と感じているかもしれません。僕もそうだったけど、思いが強いぶん本当につらいですよね。でも僕は、あの時失敗してよかったと思える強さが大学で手に入った。大学には立派な施設があって、すごく優秀な先生方や、夢に向かって頑張っている仲間がいます。それらをどう味方につけるかは自分次第。だから僕はいま、「ハッピーエンドの途中」にいると思っているんです。

PROFILE
山脇 竜馬
Yamawaki Ryoma
経済学部経済学科3年